1.雨とめたい
2.新曲
3.タコとイカ
4.わっしょい
5.つり
6.正月
7.コマちゃん
¥2,860(税込)
Label : ARCANGELO
Recording & Mix :Takumi Uchida Mastering:中村宗一郎(PEACE MUSIC)
Art Direction:かじ(花園distance)
力強くクリアな音、そして巧みな演奏。
-新たな世代のピュアでミニマルなスタイル。
取っ散らかる中の豊かな表現。
かつて私たちが築いたスタイルが、若者の手により育まれていく。
私は、花園distance の才能を高く評価し、彼女たちの幸運を祈っている。
- クリス・カトラー (ミュージシャン、ReR MEGACORP)
少ない音数による隙間の多いアンサンブルなのだが、
随所に多彩なアイデアが盛り込まれており、
幕の内弁当のようなにぎやかな彩りがなんとも楽しい。
いわゆるプログレ風ではあるけれど、過度な左脳性に陥ることがなく、
野蛮さとキュートさの女性的調和の中に漂うエピクロス的ほほ笑みがなんともチャーミングだ。
- 松山晋也(音楽評論家)
花園distance 『十五』に寄せて
花園distanceの新譜についてコメントをくれと言われて、そりゃ、大好きなバンドなので即答で「やりますよ!」と返したんですが、音源を聴き、(何度も観た)彼女たちのステージを思い返してみても、一体、何をどう言葉にしたら良いのか分からない…。ミニマルでプログレッシブでそうとうテクニカルと、その曲を崇めるボキャブラリーは沢山思いつくんですが、同時に、いや、そういうことじゃないんだよ。と。一方、その(複雑な)楽曲をいとも簡単に、時にニコニコ(いや、ニヤニヤかな?)しながら演奏する彼女たちの無垢さとか、そういう言葉も死ぬほど思いつくんですが、それもどうも違う…。そういう言葉を超えたところにある何かなんだよと考えていてふと思い至る。
そもそも音楽というものがそれであり、そういう根源的なところに素粒子の様に存在するのが 花園distance(その音楽と彼女たちのキャラクターを含めたそのもの)なんだと。つまりですね、何が言いたいのかというと、そういう音楽がみんなの手に渡り安くなるのはめでたいんで、みんな聴いてハマれってことです。
- カシマエスヒロ(秋葉原クラブグッドマン/bossston cruizing mania)
花園distanceは架空の宇宙服を着たオレンジ色の俺がサッカー部の練習中に音楽室から聴こえてくる伴奏をひょんなことから聴いてしまい妙ちくりんなアンサンブルの蜜に誘われてそれがずっと心地いいトラウマになるというようなありもしない体験への憧れと隣のクラスのなんだか気になる面白い女子グループのノリに憧れてしまう素直さと同時に不自然に浮かれたキャラクターのデザインのストラップをジャラジャラぶらさげたガラケーを巧みに操っていた「確かにあった」こそばゆい青春の指先の感覚で脇の下をランダムにくすぐられ続けるような違和感と愛嬌快楽あるいは絶対に帰れることが確定しているアマゾン川やナイル川かぶら屋晩杯屋それらと同じ価格帯の居酒屋チェーン店もしくは中華料理屋で気を失い迷子になるような愛すべき愛に満ちた嘘っぱちをいつまでもいつまでも美しくややこしく優しくかっこつけている素晴らしいグループだから大好きだぜ なんとかならんかなあ
- いし橋ひかる(しゃっく)
花園ディスタンスを全曲聴いたが前作に比べるとやや単調さ、強いて言えば物足りなさを感じぜざるを得ない。冒頭懐かしいテクノポップを思わせるサウンドも何かミニマルミュージックかヒップホップに吸収される様相を思わせながら目を見張るほどの展開はなかった。儂はそもそもこうしたジャンルの専門家でもないため真価は分からんが、あくまでも前作、前前作と比べるとワクワク感に欠ける印象やったな。実際は前作よりも進化してるとは思うが儂の素人の耳では限界やな。
- パンダのおっさん
最近の花園distanceは、どしっと太い感じがする。音色は増えたように思うが、煌びやかさはむしろ抑えられ、重厚感が増した。テクノっぽくなった……と括ってしまうとやや乱暴か。 しかし、あいかわらず、友達とノートやプリントの隅に書いた落書きのように、ポップで無邪気だ。しっかり引いた直線や曲線や点線が、ときどき、交差したり、にじんだり、かすれたりしながら、花園distanceらしい音色とメロディーとリズムを描く。
一見上品だけれど、中身はほろ酔いの飲み会。会話のように必然的に音がある。中心はなく、それぞれが独立しながら連鎖する。どの曲も、不思議をまとっているけれど、とても素直で、心の奥から懐かしさを掘り起こす。 誰もが、音楽と向き合っているときは一人ぼっちだ。寂しくもあり、気楽でもある。深夜のヒリヒリしたコンビニ前。緑茶割りを片手に、花園distanceを聴く。
- きんぴら (THPY、PrrrttyStrike etc.)
花園distance「十五」コメント
もともと変拍子、リズムをこねくり回したような音楽が好物の私。 1曲目からその私の胸ぐらを掴んで「オラーオラー!」と言わんばかりの音塊。「君たち90年代の高円寺あたりから来たのか?」と思ってしまうような質感。いや90sでもあり、00sでもあり、10sでもあり、そして当然20sの音なんだろーなー。いろんな音を浴びてここに行きついてる今の音。 ミニマルであり、マスロックであり、NEW WAVE。そんな音達だな。これ。
- イトケン
彼女たちから出てくる音楽にはいつも驚かされます。 アルバム「十五」は文句なく最高。 難解だけどミニマル。ソリッドだけどポップさを感じる。どこかエスニックだけど、考えてみると全くどこの国の音かわからない。夢を聴いているような感覚。 異世界から来たような音楽を体にたくさん取り込んでください。
- TPSOUND、HUGEN、City Your City
花園distanceの奇天烈な音楽は3人の人間性から生み出された魔法のよう。
3人を知ればそれが自然なものだって分かると思う。
- 森大地(Aureole、NEPO、ヒソミネ、kilk、 Teenage Brewing)
ストレンジだけど懐かしい、お茶の間対応アバンギャルドポップバンドの決定版であり、地元の同級生バンドの理想系が花園distanceです。
今作のミニマルなグルーヴの妙な安心感はちょっと他に見当たりません。
- 劔樹人(あらかじめ決められた恋人たちへ/LOLOET)
このまま一生続いてもいいと思わせてくれながら、次にどんな音が飛び出てくるか楽しみになるような展開が待ち受けていてお祭りのよう。
一緒に喫茶店に行った時、バナナジュースのてっぺんにアイスが添えられていたことにキャッキャはしゃぐ人たちがやっている音楽とは俄かに信じがたい。かっこよくて爽快!
- 寿々木ここね(SAKA-SAMA)
新曲聞いたよ!これまでと、ちょっと色が変わったね。ワイルドな感じがいいね!
特に1.4.5曲が好きです。花園らしさも十分感じたよ!
- ぴちち